台風接近で募る不安。家族との温度差を軽減して協力するための情報の取り方

台風10号、大きかったですね。

福岡は7日のお昼頃にひと段落しました。

幸い我が家はライフラインにも支障なく、家に籠って普段通りに生活することができました。

ですが、接近してくるまでに夫との温度差を感じてモヤモヤしてしまいました。


未曾有の大型台風は自分に直結する情報が見えにくい

台風10号は、920hPaという誰も経験したことがないような超大型の台風で、甚大な被害が予想されるから早めの準備・避難をと、異例の早さで繰り返し報道されていました。

福岡でも金曜日の時点で公立学校の休校や交通機関の計画運休が発表になり、官公庁の対応の早さも相まって、危険が迫っているんだなとヒシヒシと感じました。

ただ、それが自分たちにとってどのくらいの影響なのか、ピンときませんでした。

家族とも認識や対応に温度差がある

台風情報を集めているわたしと、コースから想像して自分たちは大丈夫だろうという夫では、金曜日時点では随分差がありました。

でも、土曜日のスーパーはパンもインスタント麺も棚は空っぽ。

わたしはSNSなどで知っていたので「わー、本当なんだ」という感じでしたが、夫は「台風そんなにヤバいん?いや大丈夫やろ、これは過剰反応やろ」というのがグルグルし始めた感じでした。

そんな夫に内心イラっとしながらも、予定の買い物を済ませて帰りました。

準備や対策に必要なのは自分たちに直結した情報

夫と自分の台風に対する認識が違うままでは、不安と不満が増すばかりだと感じました。

でも、報道される情報は台風の規模と進路予想で、自分たちへの影響度合いがわかりません。

そこで、自分たちに直結する台風情報と被害情報を集めることにしました。

使ったのはNHKニュース・防災アプリと九州電力ホームページに掲載された台風時の停電情報ページです。

地元の天気予報が36時間分わかるNHKニュース・防災アプリ

NHKニュース・防災アプリは、現在地と登録した3地域の天気予報や災害避難情報を見ることができます。プッシュ通知も設定も可能。

天気予報は1時間毎の天気・気温・雨量・風速が36時間分掲載されています。

台風が接近するにつれて、天気が悪化し風速が増すので、台風の規模や進路は別にして、住んでいるあたりにどのくらいの影響がありそうなのかがわかるので、自分たちに直結する被害を想定することができます。


台風は進路によって急激に影響が変わるので、最新の予想進路を合わせて小まめにチェックしました。

町名までわかる九電の台風時停電情報ページ

福岡県4万世帯で停電なんて言われても、どこで起きてるのかわからないと不安だけが募る…ということで見たのは九電のサイトです。

通常の停電情報とは別に、台風時の停電情報ページがありました。

 

地方→市区町村→町 と段階的にエリアを絞りながら見ることができます。

各ページでその単位の集計情報が載っているので、例えば福岡地方で0件ならそこで見るのをやめられるし、もし発生していたら福岡地方をクリックすれば発生している地区町村がわかります。

初めて見たけど見やすい♪


身近な情報を基準にすれば温度差を縮められる

夫とはアプリで得た地元の天気予報を基準に話をしました。

わたし達が住んでいる福岡県春日市は日曜日の午前中の予報で、夜くらいから風速が上がり未明に10〜15m、ピークの早朝〜朝は15〜20mの予報でした。お昼前には10m以下に落ち着く感じ。

わたしは心配しすぎで夫は楽観しすぎでしたが、データ基準で話すとうまく妥協点ができて、協力して準備することができました。

こんな感じです。 

2〜3日分の食べ物と飲み水はOK。

うちはマンションの7階だから、飛来物の心配は低そうだし、窓は網入りガラスで飛散防止。

でも、ベランダの物は飛んだり外れたり転がったりするかもしれない。ベランダスリッパだけじゃなく物干し竿も家に入れよう(窓ガラスが割れる原因のほとんどは風圧ではなく物の衝突によるもの。雑誌や新聞紙でもガラスが割れる衝撃になるので、自分が被害を出さないためにもベランダの物を室内に入れるのは必須)。

次は停電。灯りはあるし、スマホなどの充電はクルマ(EV車)でできる。

クルマの充電とガソリンを満タンにしておこう。

ただ水道も止まるので困るのは生活用水。特にトイレ。

寝てる間に停電する可能性があるので、早めにお風呂に入って、水を貯めよう。

災害には家族で協力して備えたい

今回、夫と一緒に準備できて本当によかったです。

きっと、これができなかったら、何か起きても起きなくても不安と不満でイライラした夜を過ごしただろうなと思います。そして台風はこれからも来るので、またこんなことを繰り返すのか…と優鬱になっただろうなと思うのです。

でも、今回の経験で、夫とも改めて防災や避難準備として我が家に何が必要なのかを話し合うきっかけになりましたし、どんな準備をするか計画中です。

協力するには認識を擦り合せるのが必要です。

主観的な気持ちだけではうまくいかないときに、情報は客観的な目安として役に立つと思います。



DSlowLife代表 まるもかよ

難しい・めんどくさいを簡単に。

行動する仕組みづくりを実験しながら、意味のある充実したSlowLifeに挑戦中。